健康を20年学んだ私が、心筋梗塞になった理由

RE:DESIGN

健康を20年学んだ私が、
心筋梗塞になった理由

01

朝から天丼を食べていた男の話

「やぎじゃないので、野菜は食べさせないでください」

結婚当初、妻に最初にしたお願いだった。

今まで、野菜はほとんど食べてこなかった。代わりに揚げ物は大好きで朝から天丼も食えた。酒もそこそこいける口で、毎晩ビールは1リットル。焼酎の水割りを数杯。煙草は1日二箱。外で飲む日はプラスひと箱。こんな生活を何十年も続け、これで体を壊さない方がおかしい。今ではそう思える。

02

わかっちゃいるのにやめられない

30代後半から痛風に苦しんだ。

ある日所属していた奉仕団体の先輩に痛風の話をしたところ、「うちにくれば痛風なんてすぐに治るよ」こう言われた。

「そんな簡単に治るなら医者は要らねえよ」

本気でそう思った。でも痛い。だから行った。人間なんてそんなもんだ。

連れていかれたのは、その先輩が運営する自然療法を学ぶための学校だった。そこで渡されたクエン酸含有のサプリで、本当に痛みから解放された。

「え?なんで?」

半信半疑のまま、その学院で健康について学び始めたのだった。それから20年間、健康について学び、その学院の准講師まで務め、自身の療術院も開業させた。まあ、一応そんなことで飯を食う立場にはなった。

なのに———

天丼も晩酌も、結局やめなかった。

結局、人間なんてそんなもんなんだろうね。俺も含めて。

03

山で、置いていかれた日

異変に気づいたのは、山登りだった。

「なんか苦しいな」

最初はその程度だった。でも、明らかにおかしい。大した山じゃないのに、休み休みじゃないと登れない。仲間の背中が、どんどん遠くなる。

とうとう、途中で下山することにした。

みんなを待ちながら、「これ、ちょっと変だな…」初めてそう思った。

その足で、主治医のところへ向かった。

04

「ほんとに死ぬよ」と三回言われた

主治医には怒られた。「だから普段から言うこと聞かないからこうなるんだ!」

まあ、その通りだった。

すぐ紹介状を書かれ、大きな病院へ行った。でも、もう外来受付は終わっていた。

処置室へ通されると、廊下の向こうから声が聞こえてきた。

「え?この時間に初診?」「歩いて来たの?」

絶対、聞こえるように言ってる。そう思った。

残っていた女医さんが検査をしてくれた。そして結果を見ながら言った。

「すぐ死ぬような状態じゃないけど…これは早めに入院だね」

俺が「え?」って顔をすると、

「ほんとに死ぬよ」

「来週から入院できる?」「いやあ、仕事が…」「ほんとに、そんなこと言ってる場合じゃないよ」

結局、三回「死ぬよ」と言われた。それでも俺は、その後一か月仕事を続けた。

今考えると、よくやってたと思う。悪い意味で。

05

身体が勝手にバイパスを作っていた

一か月後、しぶしぶ入院してカテーテル検査を受けた。

結果は思った以上だった。三本ある冠動脈の全部が詰まり、そのうち一本は完全に梗塞していた。

医者は開胸手術を勧めた。胸を開き、肋骨を切って、別の血管をつなぐ手術。

「先生、胸だけは切らないでください」

それだけは本気でお願いした。今考えると、よく通ったなと思う。

結果、三回に分けてカテーテル手術をやることになった。一回3泊4日。それを三本分。

しかも、麻酔は手首だけ。意識は全部ある。先生たちの会話も全部聞こえる。

「あれ?」「おかしいなあ?」

いやいや、こっちが怖いわ。

しかも、担当の先生は若くて可愛い女医さんだった。可愛い顔して、言うことはえげつない。

手術後、先生が描いてくれた心臓の図を見て驚いた。完全に詰まっていた血管の先が、壊死していなかった。別の冠動脈が伸びてきて、自然にバイパスを作っていたらしい。

先生も、「ここまで太いバイパス血管ができてるのは珍しい」そう言っていた。

たぶん、これが俺が死ななかった理由なんだと思う。

06

2年前から続けていたこと

実は、心筋梗塞が見つかる二年前から、ひとつの習慣を続けていた。

それが関係していたのかは分からない。医学的なことは俺には分からない。でも俺は、たぶん無関係じゃないと思ってる。

もちろん、「いやいや、結局心筋梗塞になってるじゃないか」そう思う人もいると思う。

でも、朝から天丼。毎晩ビール1リットル。タバコ二箱。そんな生活を何十年もやってた人間が、よくここまで持ったなとも思う(笑)

07

RE:DESIGNを始めた理由

健康を20年学んだ。療術院もやった。それでも、俺は身体を壊した。

だから分かることがある。

人間、「知識がある」だけじゃ変われない。俺自身が、それを証明してしまった。

格好いい話なんか、ひとつもない。

でも、こういう失敗話の方が、誰かの役に立つこともあるのかもしれない。

このサイトでは、俺に実際に起きたこと。学んだこと。今も続けていること。それを、そのまま書いていこうと思ってる。

信じるかどうかは、人それぞれ。「そんなの関係ない」って人もいると思う。それはそれでいいと思ってる。

俺は、自分に起きたことを書いてるだけです。

次は、三回の手術の話と、二年前から続けていた”ある習慣”について書こうと思います。

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